私たちの周りには電磁波があふれています。
家電製品、携帯電話、Wi-Fi、暖房器具など、電磁波を発生する製品は、以前に比べてはるかに多くなりました。
「電磁波が、健康にどのような影響を与えるか?」については、さまざまな研究があり簡単に結論づけることはできません。
ですが、まったくもって安全ということはできません。
また電磁波は目に見えませんし、犬猫たちはその影響を考えることが出来ません。
ガン細胞や免疫力低下に影響する可能性があると考えるならば、ぜひ飼い主は気をつけてあげてほしいと思います。
とくに気をつけていただきたいのは、電気カーペットです。
すぐに電磁波の影響を減らす方法
現代の生活の中で、電磁波の影響をゼロにすることはとても難しいことです。
しかし影響を減らすことはすぐにできます。
方法は簡単で、電磁波を発生する家電から距離をおくことです。
電磁波の強さは、電磁波を発生する装置から離れれば離れるほど弱くなることが知られています。
距離が2倍になると電磁波は1/4に弱まり、距離が4倍になると1/16にまで減弱します。
(距離の二乗に反比例して弱まる)
つまりペットの居場所から、電磁波を発生させるものを遠ざけるだけで、すぐに電磁波の影響を減らすことが可能というわけです。
ガンのとき、長時間の「電気カーペット」「こたつ」は注意
電磁波の強さは、距離をとることで弱めることができますが、逆に言えば近づけば近づくほど影響を受けやすくなります。
ぴたりとくっついているときが最大です。
そして、電磁波を受ける量は、接している時間が長いほど多くなってしまいます。
そう考えたとき、もっとも気をつけてほしい家電製品は、電気カーペット(ホットカーペット)です。
電気カーペットは体に接するため、距離がほとんどありません。
また接する時間が長くなることがあり、かなり電磁波を受けやすい家電製品だと言うことができるでしょう。
電気カーペットの上で寝てしまうようなことは、できるだけ避けてほしいと思います。
腹部や足、肉球はゼロ距離になりやすいため、そういった場所にガンの心配があるならば、電気カーペットは使用しないことをおすすめいたします。
たとえば乳腺腫瘍があるときなど、特に気をつけたほうが良いでしょう。
こたつは、すこし距離をとることができますが、それでも近いですし、つい入っている時間が長くなってしまうことがあるので、やはりガンの心配があるときは避けたほうが良いと考えています。
電気カーペットとあわせて使用していると、上下から電磁波が当たることになり、影響はさらに大きくなるので注意が必要です。
なお、あまりペットに使うことはないと思いますが、電気毛布もおすすめしていません。
お使いになるのであれば、寝床を温めてあげたあとはコンセントを抜きましょう。
できれば電気を使わない「湯たんぽ」が良いと思います。
IHクッキングヒーターや電子レンジは電磁波の強い家電と言えますが、距離や時間を考えるとペットたちに与える実際の影響は少ないと考えています。
Wi-Fiルーターは高い場所に置きましょう。
寝る場所のコンセントにも気をつける
長時間過ごすことになる寝床の近くには、家電製品の他に、テレビやオーディオ、充電器なども置かないようにしましょう。
また、それらの電源をとっているコンセントからの距離にも気をつけてあげてください。
多くの電化製品は、電源を落としているようでもスタンバイモードになっており、コンセントから微弱な電流が供給されています。
またACアダプターは、ペットが寝る場所の近くのコンセントを避けたほうが良いかもしれません。
動物は電磁波を感じやすいかもしれない
目に見えない電磁波を、私たち人間はあまり感じるとることはできません。
ですが、動物たちはこの見えない電磁波を感じ取っていたり、知らずに影響を受けていると考えさせる説があります。
たとえば渡り鳥は、正しい方向を目指して飛び続けるために地球の磁気を利用しますが、電磁波によって感覚が乱されてしまうことがあるようです。
動物たちには、わずかな電位変化から地震を予知するといわれていますが、屋内で飼われている犬猫たちはその能力を発揮しにくいように思えます。
そういったことが、どの程度の健康ストレスになっているのか、悪い影響として現れるのか、はっきりわかっていません。
ですが少なくとも良い影響があるように思えません。
人であっても電磁波過敏症(電磁波アレルギー)に悩む人々がいるのです。
同じ地球に暮らす生き物として、私たち人間は「便利さよりも大切なものは何であるか?」を考えていく時期に来ているのかもしれません。
まずは身近な取り組みとして、ペットの健康を考え、すぐにできる電磁波対策を取っていきましょう。