犬や猫の幸せとは何か、なぜ人と違うのか

猫を抱っこ

愛犬や愛猫の幸せって何だろう。

飼い主であれば誰もが考えることだと思います。

彼らは喋ってくれませんから、私たちは推測するしかありません。

 

ところで幸せといっても、そもそも定義がとても曖昧です。

人は欲を満たせば幸せに近づくと考えがちですけれど、本当にそれだけでしょうか。

物欲や食欲を満たせば満たすほど幸せになるはずなのに、実際に手に入れてみるとそうでもなかったりしますし、そういった幸せには慣れが生じるようです。

ですので外から見る限り幸せそうな人も、本当のところは聞いてみなくてはわかりません。

 

ではもし世の中が自分の思った通りになるとしたら、それは幸せに繋がるでしょうか。

実際にその通りになってくれたとして、果たして私たちは幸せを実感しているのでしょうか。

現実的には大統領などの権力者になる必要があると思いますし、誰かがやってくれるだろうと他力本願でいくとすれば思った通りにならない可能性のほうが高いです。

 

テクノロジーが進化して、私たちはその日のうちに遠くの出来事がわかるようになりました。

隣の国からロケットが飛んだこと、南の海で台風が発生したこと、地球の反対側でやっているサッカーの試合だってリアルタイムでわかるようになりました。

それで私たちは江戸時代の人々よりも幸せになったのでしょうか

 

私たちが思い描く幸せは、けっこう他の人との比較だったりします。

この考え方に取り憑かれてしまうと、「まわりに不幸な人が多いほど自分が相対的に幸せになる」という思考に行き着いてしまうかもしれなくて、私も気をつけなくてはけないところです。

 

「自由」も、実は考えてみれば幸せに繋がりません。

もし隣人が自由を謳歌しながら、好き勝手に暮らし始めたとき、果たして私たちは幸せでいられるでしょうか。

 

家の建て方も自由、車の乗り方も自由、食品に何を入れようが自由、トイレも自由

青は進め、赤は止まれを守らないだけでも、たいへんな世界になってしまいますよね。

それでは困りますから、私たちの生活をある程度縛り付けるために自らルールを作って守るのですよね。

 

運が良ければ幸せかというとそうでもないですし、計画的に目標を達成すれば幸せかというと、どうもそれだけでもありません。

幸せを追求して欲まみれになってしまったり、ため息をつけば幸せが逃げるとか、悟りたいなら山ごもり?とか、とかくこの世は思った通りになりません。

 

犬猫の幸せは、人よりも本質的でシンプル

実は犬猫たちの幸せは、私たち人間とだいぶ異なっています。

単純だからと言ってしまうと彼らに怒られてしまいますけれど、もっとシンプルに、もっと本質的に幸せを見出しているように思えます。

 

彼らが認知できる世界はとても小さく、本当に狭く、でもそのおかげで何が大切なのかを見失うことがありません

私たちと同じ社会で暮らしているくせに、おそらく一生この地球が丸いことを理解することもなく、そんなことには無関心でどうでも良いことです。

 

人間の暮らしはどんどん便利になってきて、私たちもパソコンや携帯電話を使いこなし、会ったことのない人とも情報をやり取りできるような時代です。

しかし犬も猫も、それら人間に最適化されたツールを使いこなすことはできず、ずっと昔のままです。

また彼らに怒られてしまいますが、文化や文明といったことがないのです。

 

でもそのおかげで、自分たちの平均寿命にも関心がありません

病気の知識も、医療の知識もありませんから、将来の健康を不安に感じたり、まだ起こってもいない事柄が不眠の原因になることもありません。

彼らにとっては、今こそがすべてです。

 

犬を抱っこ

ブラジルのカーニバルを観ても、もちろん理解のしようがありません。

でも一緒にテレビを観てくれます。

パソコンもインターネットもわかりませんが、でも膝の上に乗ってきます。

 

ボールを投げれば取ってきて

ひとりで遊んでいると思いきやチラチラこちらの様子を探っていま

 

そうです。

彼らの世界の中心にはいつも飼い主がいて

飼い主と過ごせること

その飼い主が笑っていること

 

それが何よりもうれしくて、切ないほど大好きなのです。

当然ながら、彼らの幸せも間違いなくそこにあります

 

そこって、どこ?

 

では、ちょっとパソコンやスマートフォンから手を離して

両手を10秒間、胸に当ててみましょう。

そこです^^

 

私の勝手な決めつけによると、彼らの世界の広さは、せいぜい散歩できる範囲内

半径数百メートルでしょうか。

それより遠い場所は、私たちにとっての海外だったり、下手をすると月や火星みたいな場所です。

 

不動産ルールがわかりませんから、散歩道や近所の公園は飼い主の領地だと思っている可能性があります。

そこを知らない車が通ったり、子どもたちが遊んでいたりするのを見て、こんなふうに思うかもしれません。

 

縄張りに誰が入ってきても、ぜんぜん怒らないや

うちのママの寛容さは海より広い!※海も知りません

尊敬しちゃう!

 

そんな自慢の飼い主と暮らせること

彼らはシンプルに幸せだと感じているのではないでしょうか。

 

どんなにお気に入りのぬいぐるみがあっても、猫じゃらしで遊んでいても、もし飼い主がいなくなったら、それらを放り出して探しに行くはずです。

食事をくれれば誰でも良いわけではありませんし、飼い主さんが出してくれる食事の幸せ感は格別のはずです。

 

でも自宅近辺が大好きですから、どんなオシャレなカフェに連れて行っても、私たちのようにはワクワクしてくれないかもしれません。

アルプスの山々が望める最高の展望台に連れて行っても、流れる雲や沈む夕日にも心を震わすことはないかもしれません。

 

でもです。

そのときに私たちが感動している気持ちを、喜びを、嬉しさを、彼らは察することができます。

 

飼い主が喜んでくれる場所ならボクも一緒に行きたい!

そう思っています。

 

ペットの幸せとは何か

それが私の考えるように飼い主の笑顔であるならば、それを叶えることは簡単かもしれません。

 

ご愛犬ご愛猫がいま目の前にいて、生きていること

ご飯を食べてくれたこと

ワンと吠えて、ニャーと鳴いて

足に擦り寄ってきて、こっちを見てくれる

 

こんな目の前で起こっている事実に、私たちもしっかりと幸せを見出して、素直に表現するだけです。

 

「お前がいてくれて、私は幸せなんだよ!」

そう想いを伝えるだけです。

 

そんなポジティブな幸せのやりとりがあると、こんな良いことも起こるだろうと、私は予言します。

 

犬猫たちの喜びは、彼らの治癒力や免疫力を引き出し、結果として健康に導いてくれる。

 

その喜びは、さらに私たちを笑顔にしてくれるでしょう。

そしてうれしいスパイラルを巻き起こすでしょう。

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